賃貸契約では、仲介手数料や敷金・礼金といった初期費用ばかりに意識が向いてしまいますが、引っ越しのお金に関しても注意しなければなりません。
つい流れ作業で引っ越しを進めたばかりにコストが高くついてしまうケースも多く、最悪の場合はその後の生活にも支障がでてしまうでしょう。
単身の引っ越しでも油断すると3~40万円かかることもあります。
そこで本記事では、引っ越し費用が高額になる原因と安く抑えるコツを6つ解説していきます。
- 引っ越し費用は繁忙期を避ければ削減できる
- 引っ越し費用以外のコストを抑えるのもおすすめ
- 家具家電付き物件は家賃が高い点に要注意
いくつかのポイントを把握すれば、誰でもコストを削減できるので、ぜひ参考にしてください。
引っ越しのお金がかかりすぎるのは4つの原因がある
引っ越し費用が高額になる原因は以下の通りであり、初めて賃貸を契約する方は特に注意した方が良いでしょう。
- 繁忙期に依頼している
- 午前便を選んでいる
- 相見積もりを取っていない
- すべての家具家電を引っ越し業者に委託している
事前知識がなければ気が付かないようなポイントばかりですが、裏を返すと上記を回避すれば簡単にコストを抑えられるのです。
少しでも貯金を減らさないためにも、時間をかけてじっくり対策してみましょう。
引っ越し費用を抑える6つのコツ
ここからは、引っ越し費用を抑えるコツを6つ解説します。
引っ越し業者の探し方については以下の記事でも解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
関連記事:引っ越し業者の決め方と費用を抑える見積もり依頼のコツ
中小業者に依頼する
引っ越しといえば知名度が高い大手業者を選びがちですが、コストを削減したいのなら比較的マイナーな中小業者に依頼するのがおすすめです。
- 大手よりも引っ越し料金が安いケースが多い
- 金額交渉に応じてくれる可能性がある
ただし、信頼性やサービス面については各社で差があるので、口コミサイトなどを使い事前に調査しておきましょう。
- 運営実績が短く認知度が低い
- 業者によってサービス内容に違いがある
特に、荷物の破損補償については要チェック項目となるため、公式サイトが分かりにくければ電話で直接聞いてみてください。
大手に比べて細かなリクエストにも柔軟に対応してくれるメリットもあります。
閑散期を狙って依頼する
引っ越し費用はシーズン次第で大幅に変動する特徴があるため、安く収めたい場合は5~12月の閑散期を狙った方が良いでしょう。
- 1~4月(ハイシーズン):不動産業界と同じく新生活を見据えた引っ越し需要が高まる
- 5~12月(オフシーズン):引っ越しの件数が落ち着くので費用も安くなる
加えて、閑散期なら希望スケジュールも通りやすく、午後便かフリー便を選ぶことでさらにコストを抑えられますよ。
- 午前便:引っ越し業者の作業時間が早く料金が高い
- 午後便:荷解き時間は後ろ倒しになる一方、午前便より安く済む
- フリー便:引っ越し業者にスケジュールを任せる最安値のスケジュール
一方、午後便とフリー便は荷解きの時間がとても遅くなるリスクもあることから、基本的には自分のスケジュールを優先して決めてくださいね。
閑散期は日程の希望も通りやすいメリットがあります。
相見積もりを取る
引っ越し費用を抑えたい場合は、無料の相見積もりサイトを使ってできる限り安い業者を見つけてみましょう。
- 引っ越し費用が安く希望スケジュールに来てくれる業者を探す
- 金額だけでなく条件もチェックする
ただし、相見積もりを行っただけでは各社の詳細を確認できないので、いくつかピックアップしてから口コミ・評判などをリサーチすると良いでしょう。
引っ越し費用が安く条件も充実しているコスパの良い業者を見つけてみてください。
自分で家具家電を運ぶ
少し重労働になってしまいますが、レンタカーや実家の車を借用して自分で運ぶのもコスト削減にはおすすめです。
しかし、場合によっては逆にコスパが悪くなるケースもあるため、あらかじめきちんと計画を練りましょう。
- 力のある人に手伝ってもらわないと効率が低下する
- 家具家電を傷つけるリスクがある
- 遠方の場合はレンタカーとガソリン代が高額になる
たとえば、東京から大阪へ引っ越す際にレンタカーを用いると、乗り捨て料金だけでも数万円以上かかる上に、ガソリン代もかさんでしまいます。
状況次第では引っ越し業者に依頼した方が安いかもしれないので、入念に比較検証してください。
カーゴスペースが広いハイエースなどを用いれば、冷蔵庫なども十分運べますよ。
家具家電付きの物件を選ぶ
運ぶもの自体がなければ当然引っ越し費用もかからないので、家具家電が付いている物件を選ぶのもおすすめです。
特に、冷蔵庫や洗濯機といった大型製品が備え付けられていれば、大幅にコストダウンできますが、以下のポイントには注意しなければなりません。
- 自分好みの仕様やデザインは選べない
- 物件によっては年式が古い可能性がある
- 基本的に家賃が高い
また、万が一借主の責任で故障・破損させてしまった場合は、修理費用などを支払う必要もあるため、事前に把握した上で検討しましょう。
家具家電付き物件は全体的な件数も少ない傾向なので、部屋探しの効率が低下するケースもあります。
引っ越し費用以外を削減する
引っ越し費用だけでなく、その他のコストについても削減すれば、さらに経済的な余裕が生まれるでしょう。
- 仲介手数料:値下げ交渉or元から安い不動産会社を選ぶ
- 敷金・礼金:ゼロゼロ物件を探す
- 家賃保証料:保証料が安い会社を使う
- 火災保険料:自分で加入する
上記の中でも仲介手数料と火災保険料は比較的抑えやすい項目となるため、詳しくは以下の記事をチェックしてみてくださいね。
仲介手数料の値下げはこちら:賃貸仲介手数料を安くする方法はある?仲介料ゼロ物件を見つける方法
火災保険を抑えたいのなら:賃貸の火災保険は自分で加入した方が安い?損しないための保険の知識
引っ越しのお金かかりすぎ問題は6つのコツで解決できる
本記事では、引っ越し費用が高額になる原因や削減するコツを解説してきました。
- 中小業者に依頼する
- 閑散期を狙って依頼する
- 相見積もりを取る
- 自分で家具家電を運ぶ
- 家具家電付きの物件を選ぶ
- 引っ越し費用以外を削減する
引っ越し費用はあらかじめコツを押さえておけば誰でも削減できるので、現在賃貸契約を予定している方は、ぜひ本記事を参考にしてくださいね。
引っ越し費用以外の削減方法については、他の記事でも詳しく解説しています。