賃貸物件を契約する際は、ほぼ必ず「火災保険」に加入しなければなりません。
しかし、どの保険を選ぶかは申込人の自由となっており、そんな事実を知らないばかりに損をしてしまっている方も多いのです。
不動産会社が指定する火災保険は一般相場の倍以上と高額なケースも少なくありません!
そこで本記事では、火災保険で損しないための知識や自分で保険を契約する際の注意点を徹底解説していきます。
- 火災保険は自分で加入した方が安くなる
- 不動産会社指定の保険は途中で解約できる
- 1年契約でも条件を満たせば問題ない
初期費用を抑える上でも役に立つので、ぜひ参考にしてくださいね。
賃貸契約の火災保険は自分で加入した安いケースがある
まず結論として、賃貸契約の火災保険は自分で加入した方が安くなる可能性があります。
たとえば、不動産会社が指定する保険の相場は2年契約で1~2万円ほどですが、同等の補償内容で直接契約すると、半額程度にまで安くなるケースもあるのです。
- チューリッヒ少額短期保険:4,770円
- ジャパン少額短期保険:7,600円
- 日新火災海上保険:6,000円
賃貸の火災保険は本来2年契約である必要もないため、今回はあえて1年間の金額を掲載しました。
もし、不動産会社の見積もりが2万円近いのであれば、どちらがお得かは一目瞭然ですね。
不動産会社の保険が1万円程度ならそこまで大きな損にはならないので、きちんと比較するのがおすすめですよ!
賃貸契約の火災保険で押さえておくべき知識
ここからは、賃貸契約の火災保険で押さえておくべき知識を解説します。
物件探し中で初期費用を抑えたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
賃貸の火災保険は自分で決められる
賃貸物件の見積もりには、さも当然のように「火災保険料」の項目が明記されている一方、不動産会社が指定する保険に加入する義務はなく、もちろん自分の自由に決めることが可能です。
火災保険の強制は、借り手から選択の自由を奪う行為となり、独占禁止法によって厳しく制限されている。すなわち、借り手側が「自分で選びたい」という意思を示した際は尊重しなくてはならない。
独占禁止法は、不動産業界のみならずあらゆる商取引に適用される法律なので、見積もりを提示された時に一言申し出れば問題なく受け入れてもらえますよ。
不動産会社はあくまでも「勧めている」だけなので、もちろん犯罪を犯しているわけではありません。
一方、火災保険の加入自体は必須となっているので、初期費用を抑えたくても「入らない」という選択肢はありません。
- 賃貸契約書に「加入の義務」が明記されている
- 家事などが発生した時にオーナーの資産(物件)を賠償する責任がある
- 自分自身の家財を守る上でも必要
したがって、まずは物件探しの段階から火災保険の相見積もりを取り、あらかじめ安いところをピックアップしておくと良いでしょう。
火災保険の知識を知っているだけで1万円以上節約できる可能性もあるので、ぜひ参考にしてくださいね。
火災保険は2年契約である必要はない
不動産会社が指定する火災保険は、契約更新に合わせて2年間に設定されているのが一般的です。
しかし、以下のポイントを守っていれば1年契約でも規約違反とはならず、初期費用を大幅に抑えることができるでしょう。
- 入居を開始する時点で補償が始まっている
- 忘れずに必ず更新する
1年契約なら5,000円以下で済む保険会社も存在するため、なおのこと自分で探した方がお得になりそうですね。
不動産会社の見積もりを確認してから保険会社を探してもまったく遅くないので、焦らずじっくり比較してみてください。
不動産会社指定の火災保険は途中で解約できる
不動産会社指定の火災保険は、いつでも自分の好きな保険に切り替えられますが、以下のポイントには注意しなければなりません。
- 満期までの期間が短いと解約返戻金が支払われないケースもある
- 新たに保険を契約するよりそのまま満期まで過ごした方がお得なこともある
タイミング次第では逆に損をしてしまうケースもあるため、残日数と解約返戻金などを踏まえつつ、じっくり試算しましょう。
保険会社に連絡すれば丁寧に教えてもらえるので、損をしないように比較検討してくださいね。
賃貸の火災保険に自分で加入する時の注意点
ここからは、賃貸の火災保険に自分で加入する際の注意点を見ていきましょう。
できる限り損をしないためにも、ぜひ参考にしてください。
補償期間が途切れると強制退去になる可能性がある
火災保険の加入は賃貸契約書で定められている「借り手の義務」であり、居住中にもし1日でも補償期間が途切れてしまうと強制退去になる可能性があります。
- 更新を忘れてしまった
- 入居日を間違えた
保険会社の自動更新サービスを利用すれば、あまり心配する必要はなさそうですが、入居日に関しては自分自身で注意する他ないでしょう。
入力内容をきちんと確認しつつ、不足のないようにしてください。
自分で保険を契約する場合、手元に契約書面がないケースがほとんどなので、見積もりを参考にしながら進めるのがおすすめです。
すべて自分で手続きする必要がある
自分で火災保険を契約する場合は、以下のポイントをすべて自分で確認し、手続きを行う必要があります。
- 補償内容:借家人賠償・個人賠償・家財保険といった条件を満たしているか確認
- 保険料:保険会社の相見積もりを取って安いところを選ぶ
- 申し込み:ネットはスピーディーだが店舗に出向く場合は入居に間に合わないリスクがある
- 保険料の支払い:銀行振込は着金するまで加入したことにならないのでクレジットカードが一般的
- 保険証書:ネット保険ならPDFで発券できるが、店舗型は証書が届くまでに1か月かかることもある
上記の通り、火災保険の契約は意外と工程が多く、保険会社によっては店舗まで足を運ばなければなりません。
慣れていない方は補償内容を検討するだけでも時間がかかってしまうので、そういった点も踏まえて自分で契約するかを決めた方が良いでしょう。
手間をかけず書類にサインするだけで契約できるのは、不動産会社指定の保険を使う大きなメリットですね。
賃貸契約の火災保険は自分で加入した方が安い初期費用で済む
本記事では、賃貸契約の火災保険に関する知識と、自分で加入する際の注意点について解説しました。
- 自分で選んでも問題ない
- 途中で解約できる
- 条件を満たせば1年契約でも物件を借りられる
不動産会社指定の保険は原則2年契約が多いため、自分で1年契約にすれば初期費用を1万円以上削減できる可能性があります。
今後引っ越しを検討している方は、本記事で触れた注意点も参考にしつつ、上手に火災保険を選んでいきましょう。
ネットで相見積もりを取って、最適な保険を見つけてみてください!