賃貸物件に引っ越したばかりのタイミングでは、ふとポストを開けると前の住人宛の郵便物が入っていることがあります。
もちろん、放置するべきではないと分かっていつつ、「とりあえず放っておく」という方も多いでしょう。
引っ越し疲れがまだ取れていないタイミングでは、仕方ない部分もありますよね!
そこで本記事では、前の住人の郵便物を放置するとどうなるのか、おすすめの対処法についても解説します。
- 前の住人の郵便物を放置しすぎると法的に罰せられることがある
- 郵便局へ届け出れば対応してもらえる
- 宅配便などは配送業者への連絡が必要
あまり放置しすぎると法的に罰せられるリスクもあるため、もし手元に郵便物を保管している方は、ぜひ参考にしてください。
前の住人の郵便物は速やかに郵便局へ届けよう
賃貸物件は様々な住人が頻繁に入れ替わるので、他人の郵便物が配送されること自体はそこまで珍しいことではありません。
しかし、日本の郵便法では、誤配送を受けた方が郵便局へ届け出るように定められており、もし怠ると以下のようなリスクがあるのです。
- 前の住人とのトラブルに発展する可能性がある
- そのまま郵便物が届き続ける
- 最悪の場合は法的に罰せられる
郵便物が届き続けるだけなら大きな問題ではないものの、自分が悪くないにも関わらず前の住人とトラブルに発展し、法的に罰せられるなんてことは絶対に避けたいですよね。
実際に法的事案へ発展するケースはかなり稀ですが、遺失物横領罪や信書隠匿罪が適用される可能性もゼロではないのです!
そのため、多少の手間はかかってしまいますが、もし前の住人の郵便物が届いた際は、できる限り早めに対処した方が良いでしょう。
- 最寄りの郵便局へ連絡して取りに来てもらう
- 郵便局に該当に郵便物を持っていく
- 郵便物に付箋を貼ってポストに投函する
郵便局は基本的に平日しか訪問してくれないので、郵便物に付箋を貼って投函するのが最も手早く済みますよ。
郵便物の付箋には、謝配送ではなく「この住所には〇〇(自分の名前)が住んでいます」と具体的に明記してくださいね!
前の住人の郵便物が届いた時の対処法2つ
ここからは、前の住人の郵便物が届いた時の対処法を2つのケースに分けて確認していきましょう。
せっかくの新生活をスムーズに進めるためにも、ぜひ参考にしてください。
放置している時
前の住人の郵便物を放置しているのであれば、以下の方法でそのまま郵便局に受け渡してください。
- 最寄りの郵便局に電話連絡として取りに来てもらう
- 自宅や職場付近の郵便局に持ち込む
- 当該住人が住んでいない旨を付箋に書いてポストに投函する
もし郵便局に持ち込む場合は、自宅の最寄りである必要はないので、日常生活の中で立ち寄りやすいところを選ぶのがおすすめですよ。
付箋は剥がれないように、軽くテープで止めておくと良いですね!
一度開封してしまった時
自宅のポストに投函されていれば、宛名を確認せずに開封してしまっても無理はありません。
したがって、他人の郵便物であっても以下の対応を行えば問題なく受け付けてもらえますよ。
- 中身がでないように再度テープなどで封をする
- 郵便局で「一度開封してしまった」旨を伝えて受け渡す
- 開封した旨を付箋に記載してポストに投函
郵便局と前の住人からしてみれば、わざわざ届けてもらえるだけでもありがたいことなので、開封したとしても気にせず持ち込んで下さいね。
ペーパーナイフで開封した場合も、テープで補修すれば受け付けてもらえますよ!
前の住人の郵便物が届く時の注意点
ここからは、前の住人の郵便物が届いた時に注意するべきポイントを解説します。
スムーズに手続きが行えるように、きちんと把握しておきましょう。
住民に連絡するのはやめた方がいい
前の住人の郵便物を管理会社などに持ち込めば、直接連絡を取ってもらい「住所変更届け」の提出を促してもらえるケースがあります。
しかし、以下のような理由からスムーズに運ばない可能性もあり、基本的には郵便局へ届けるのがおすすめです。
- 結局郵便局へ持ち込むように勧められるかもしれない
- 管理会社も前の住人と連絡がつくか分からない
管理会社へ掛け合うよりも、初めから郵便局に持ち込んだ方が確実に解決するので、もし忙しいのならポスト投函などで極力手間を省いていきましょう。
前の住人に連絡してもらった方が早そうに思えるものの、やはり郵便局で手続きした方が確実ですね!
宅配便は郵便局では対応できない
賃貸物件は郵便物だけでなく、前の住人の宅配便が届いてしまうケースもあります。
その場合は、郵便局ではなく取り扱っている宅配業者へ連絡する必要があるので、以下のように手続きを行いましょう。
- 届けに来た宅配業者に直接伝える
- 不在通知がある場合は担当店舗へ電話
- 置き配で現物がある場合は担当店舗に引き取ってもらう
- 宅配業者の公式サイトで問い合わせても対応可能
郵便物とは違って、「明らかに自分のものではない」と分かるので、届けられた際はできる限り早く業者へ連絡してくださいね。
もし置き配で原物がある時は、玄関などで保管しておいてあげるのも良いですね!
表札に名前を書く時は防犯面に注意
前の住人の郵便物が届かないようにするには、ポストやドアに表札を付けるという手段もありますが、防犯面で不安を感じる方も多いでしょう。
一方で、「どうしても手続きする時間がない」場合は、次のような紙を貼り付けるのがおすすめです。
- 「〇〇さんは引っ越しました」
- 「〇〇さん宛の郵便物はお持ち帰りください」
自分の名前をださずとも、「ここにその宛名の方はいませんよ」ということが伝われば問題ないので、ぜひ参考にしてくださいね。
一人で暮らしているのなら、特に防犯面やプライバシーには注意した方が良いでしょう!
前の住人の郵便物が届いた時は適切な対応を
本記事では、前の住人の郵便物が届いた時の対処法や注意点を解説してきました。
- 最寄りの郵便局へ連絡して取りに来てもらう
- 郵便局に該当に郵便物を持っていく
- 郵便物に付箋を貼ってポストに投函する
引っ越し直後のタイミングでは、つい放置してしまいがちですが、そのままにしておくと法的に罰せられてしまうケースもあります。
付箋を貼ってポストに投函するだけなら、そこまでの手間はかからないので、郵便局と前の住人のためにも、なるべく早めに手続きしてあげましょう。
平日の日中なら自宅へ取りに来てもらえるため、自分の都合が良い方法を選んでくださいね!