賃貸契約を結ぶ際に「室内消毒代」という項目を見た方も多いのではないでしょうか。不動産会社によっては「消毒施工料」「抗菌サービス」といった名称で記載されているケースもあり、一見すると自分でもできそうに思えます。
ほとんどの場合は1万円以上かかるので、できればコストを節約したいですよね。
そこで本記事では、賃貸の消毒は自分でできるのか、断れるかどうかも解説します。
- 賃貸の室内消毒は部屋の消毒・消臭・害虫対策のために行う
- 室内消毒は任意であることが多いため、断ることもできる
- 市販の消毒剤で自力で行っても、十分な効果は得られる
賃貸の消毒は自分でもできる
まず結論として、賃貸の室内消毒は自分でも行えます。初期費用を説明される時に「自分で消毒したい」旨を申し出れば良いだけなので、特に手間もかかりません。
そもそも消毒はオプションで任意なので、通常通り断れますよ!
ただ、ほとんどの不動産会社は契約時に必須オプションかのような説明をしてくるため、少し不安に思うかもしれませんね。その背景としては、業者が清掃を行う企業からマージンを受け取っていることが挙げられるでしょう。
紹介すればするほど不動産会社の収入になるので、当然自分たちからは「任意オプション」である説明はしないのです。
それとなく自分でやりたい意思を相談するスタンスで伝えてみましょう!
特約が記載されている場合は自分でできない
基本的には任意オプションの室内消毒ですが、「特約」として契約書に記載されている場合は自分で実施できないと思った方が良いでしょう。
特約は、物件に入居する条件と言い換えられるほど強い効力を持っています。原則として、どれだけ交渉しても譲ってもらえません。
一見すると違法なようにも思えますが、民法では以下のように記述されており、法的には何も問題ないのです。
契約自由の原則:契約の自由の原則があり、法令に反した内容や公序良俗に反する内容でない限り自由に契約内容を決められる。
特約は初心者には少し分かりにくいため、もし不安な場合は契約書の読み合わせの際に「消毒は特約に入っていますか?」とハッキリ質問してみてください。
賃貸の消毒ってなにするの?具体的な相場は?
賃貸物件の清掃といえば退去時に行われるイメージがありますが、実は入居時にも消毒・消臭・防虫クリーニングを実施するケースがあります。
何もそこまでしなくても…。と思う方も多いんですが、実際に現場を知っているものとしては、やっておいた方が良いといえます。
- 前居住者がペットを飼っていた場合ノミ・ダニが至るところで飛び跳ねている
- タバコの臭いが壁紙に染みついている
- シーリングカバーの中に大量の虫の死骸がある
物件が引き渡される頃には、上記が綺麗になっているはずなので、当然目にすることはないでしょう。しかし、不動産業者や内装業者にとっては、日常茶飯事の光景なのです。
酷い物件では、壁の隙間から虫が出入りしていたケースもありましたよ。
そして、具体的な方法は「スプレー缶などを焚くタイプ」か「専門機材で本格的に実施するタイプ」の2通りであり、当然後者の方が高い効果が見込めるでしょう。
実際にどちらの方法を採用するかは賃貸人には分からないため、もし知りたい場合は不動産会社の担当に質問してみてください。
室内消毒代の相場
仲介業者を通した室内消毒代の相場は15,000円〜20,000円が一般的です。中にはそれ以上高額な料金を設定しているケースもありますが、もし特約で記載されている場合は拒否できないと思った方が良いでしょう。
契約時に自分でできないか念のため確認するのがおすすめです!
ちなみに、20,000円くらいなら不動産業者を変えるだけで節約できます。たとえば、以下のまるなげ賃貸は無料で仲介してもらえるので、物件によっては10万円ほどコストダウンしますよ。
ハウスクリーニングとの違い
室内消毒は、退去時に行われることが多いハウスクリーニングと混同されがちですが、以下のように明確な違いがあります。
- 室内消毒:室内の抗菌・消毒・消臭、害虫駆除に効果がある
- ハウスクリーニング:清掃会社による通常の清掃・エアコン掃除・ワックスがけ等
ハウスクリーニングは一般的なお掃除で、防虫・消毒の効果はありませんよ!
賃貸の消毒は自分でできるケースもある!特約を要チェック
本記事では、賃貸の消毒が自分でできるかどうか、具体的な料金相場などを解説してきました。
- 室内消毒は任意オプションだから基本的には断れる
- 特約に記載されている場合は断るのは難しい
- ハウスクリーニングとは異なるサービス
上記の通り、室内消毒は任意オプションですが、特約に設定されている場合は拒否できません。むしろ仲介手数料などの方が節約しやすい可能性があるため、もし初期費用を抑えたいのなら、以下のまるなげ賃貸を検討してみてください。