賃貸物件の家賃は、誰もが最重要視する条件の1つといっても過言ではありません。むしろ「ほぼ家賃しか見ない」というケースも多く、できる限り安く済ませたいことから家賃交渉を検討する方も少なくないでしょう。
ただ、どのくらい引き下げてもらえるか分からないだけに、そもそも交渉するべきか否かを判断しにくいのが正直なところですよね…。
そこで本記事では、家賃交渉の相場と交渉におすすめのタイミングもあわせて解説します。
- 家賃の値下げ交渉は条件次第で成功する
- 値下げ相場は5%以内で
- 家賃交渉に最適なタイミングは閑散期と契約更新時
交渉したからといって必ず家賃を下げられるとは限りませんが、チャレンジしてみる価値はありますよ!
家賃交渉はいくら下がる?リアルな相場は5%以内
家賃交渉の相場はオーナーのさじ加減で変動しますが、基本的にはもとの家賃から5%以内を想定しておくと良いでしょう。
たとえば、以下の事例では家賃の3%にあたる2,500円/月の値下げに成功。短期的には小さな金額に見えるものの、年間に直せば30,000円のコストダウンになりました。
管理費込みで家賃83,500円の物件を検討し、空室期間と周辺物件の値段を考慮し大家へ交渉。
最終的に81,000円まで引き下げてもらえた。
ただし、家賃の減額は大家にとって「収入が減ること」と同じなので、初めから5%目一杯でスタートするのではなく、物件の条件や空き室期間、周辺相場などもきちんと考慮して設定してみてください。
72,000円の物件を70,000円にしてもらうなど、端数カットの交渉も成功しやすいですよ。
そもそも家賃交渉は可能なの?
先ほど触れた通り、もとの家賃の5%以内であれば交渉の余地はありますが、これまで経験がない方は「そもそも交渉して良いものなのか」と疑問に思うかもしれません。
しかし、結論として家賃の値下げ交渉自体は誰でもできるのです。
そもそも賃貸契約とは、大家と借り手が結ぶものなので、互いの同意さえあれば家賃を始めとする一定の諸条件は変更して問題ありません!
すなわち、「家賃下げてもらえますか?」「良いですよ」というやり取りを不動産業者伝いに行い、新たに契約書面上の賃料を書き換えれば家賃交渉は成功。
無論、100%要求が通るわけではないものの「交渉なんて申し訳ない…」といった負い目を感じる必要は全くありませんよ。
家賃交渉にベストなタイミングは2回
家賃交渉を成功させるコツは、巧みな話術や雰囲気づくりではなく交渉のタイミングにつきます。
ここで解説する2つの時期を狙うことで成功率がグッと高まるため、ぜひ参考にしてください。
入居申し込みのタイミング
入居申し込みのタイミングは、最初の交渉チャンスといっても良いでしょう。不動産業者と大家は「部屋が埋まるかもしれない」という期待を抱いているため、ここで借りたい意思を強く示せば家賃の減額に応じてくれる可能性が高まります。
さらに、不動産業界には繁忙期と閑散期が存在しており、後者を狙えばより成功率が上がりますよ!
繁忙期(1月~3月):学生の入学や社会人の転勤が重なり、賃貸物件の回転が高まる
閑散期(6月~8月):世間的に転居するニーズが減少し、賃貸物件の流動性が低下する
上記の通り、繁忙期はわざわざ家賃を引き下げなくても借り手がつくので、基本的に交渉は通らないと思った方が良いでしょう。
せっかく交渉するのであれば、ニーズの低下によって空き室リスクが高まる閑散期を狙うのがおすすめです。
入居後の更新のタイミング
入居後の契約更新時も交渉におすすめのタイミングです。入居者が更新せずに退去してしまうと、大家・管理会社は原状回復や敷金精算で手間とコストがかさみ、次の借り手が見つかるまで家賃収入が入らなくなります。
それに、築年数の経過によってなおさら空き室が埋まりにくくなるので、大家としては家賃を値下げしても長期間住み続けてほしいんです。
加えて、以下のポイントを押さえて良好な関係を築いておけば、不動産業者と大家も比較的前向きに検討してくれるかもしれません。
- 家賃を遅延なく支払い続ける
- 住人同士のトラブルを起こさない
- ゴミ出しなどのマナーを守る
実際に交渉する際も、神妙な雰囲気で切り出すのではなく、相談してみるような気軽な気持ちで話してみましょう。
家賃交渉でいくら下がるかはタイミングと条件次第
本記事では、家賃交渉におすすめのタイミングや実際の相場について解説してきました。
- 家賃交渉は入居申し込みのタイミングが成功しやすい
- 繁忙期よりも閑散期を狙う
- 入居後の契約更新もチャンス
そして、具体的な家賃の減額相場は5%ほどなので、あらかじめ念頭に置きつつ、物件の条件も加味しながら交渉してみてください。
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